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返済しなくていい給付型奨学金について




奨学金は卒業後に返還する貸与型と返還の必要がない給付型に分けられます。
しかし、イメージとしては、返済義務のある貸与型を思い浮かべるでしょう。
それは最大の奨学金機関の日本学生支援機構(jasso)の存在があるからです。


無利息(第一種)と有利息(第二種)を合計すると年間の利用者数は
130万人ほど、今や大学生2・6人に1人が利用しています。
ですが、多くの貸与型奨学金の利用者が卒業後返済に迫られ
望まない仕事について返済地獄に落ち込むケースなどが見られます。
では、給付型の奨学金はないのでしょうか?


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地方自治体には給付型奨学金があるにはある




給付型の奨学金がないわけではなく、もっとも身近であれば、
地方自治体、例えば東京都では、現在、大学入学に対しては、
江戸川区、大田区、足立区、小金井市が独自に行っています。




ただし、全国的に見ると、実施する自治体の数は少なく
また、多くの給付型が卒業までにかかる教育費を大きく助成する程の
額には届いていないのが現状です。



大学の取り組み


大学では、国公立、私立大学を問わず、
その多くが固有の給付型奨学金を実施しています。
給付内容は様々ですが、内容は自治体に近いものがほとんどです。
入学金の一部や、修学資金として月3~5万円程度を給付するもので
期間は1~4年です。
また、いくつかの一般財団法人、公益財団法人も
給付型奨学金を実施しています。



国が実施する給付型奨学金


平成30年から本格実施されているのが、国が主導するjassoによる
はじめての公的給付型奨学金制度です。



対象者としては、まず住民税非課税世帯の生徒、
そのうち、各学年で2万人を限度とし学校推薦が原則です。
結果的には、学校での推薦枠が割り振られる事になりました。
誰でも受けられるという事ではないのが残念です。


気になる給付額は平成30年度の進学者の場合には、
国公立大学の自宅生で月額2万円、国公立大学の自宅外生と
私立の自宅生は3万円、私立大学の自宅外生は4万円です。



授業料を賄うのにも足りない


しかし、日本では、国公立大学、私立大学と学費は上昇し続け
国立大学の授業料だけでも53万円、私立大だと86万円もかかります。
これでは授業料を賄うにも足りないでしょう。
また、予算の都合から、非課税世帯、生活保護世帯を超えて、
住民税課税世帯が国の奨学金の恩恵を受けるのは当分先になりそう



それでも、規模が大きな公的給付型奨学金制度がスタートするのは
奨学金返済地獄に苦しむ学生を減らす事に貢献するでしょう。


卒業してすぐに負債を背負い込むのは辛いです。
奨学金の名前を冠していても、利息がつくのですから、
返済猶予つきローンと変わりませんからね・・
将来までを考えて安易に貸与型奨学金を選ばず、
何とか給付型奨学金を得られるように頑張りましょう。